きりとったら

 

きりとったらすくなくなった

あなただけになって

あなたさえもきりとったら

わたしだけになった

わたしさえもきりとったら

なにものこらなくなるとおもっていた

でもなにもなくならなかった

きってもきってもきっても

いっさいがっさいが からみついて

みつめつづけると こわれそうで

だからなにもいえなかった

しんじるといっても いったいなにを?

かつてのせかいは もうはいいろ

おもいつづけても こたえはない

かわりゆく こころ

かわりゆく せかい

かわらないものなんてない

どんなにかたちをかえても

それはおなじもの

かけがえのないもの

それがいま めのまえにあることに

きづきたい

そらがくもるのは わたしのせいじゃないけれど

もしかしたら わたしのせいかもしれない

それはひとつのきぼうだから

あなたたちがわらうことが

わたしのひとつのねがいなのです

わたしがねがっても はれることはないけど

どんなひも たいようは かくじつにそらにあります

わたしたちが ここにいるように

-201008-