眼前に広がる白銀は
春のおとずれに解かされるその日まで
まぶしく雄大な大地をきらめかせ
儚く 切なげな まるで君のよう

時折 風は音をたて
僕を戒めるように吹き荒れた

うっすらとやわらかに積もる雪
足跡をつけて
僕は何処まで行くのだろう

君に「さよなら」も告げないで……





淡雪



小説ver.